このニューズレターは著者デーヴィッド・アイクの承認を得て翻訳されたものであり、著作権は著者に帰属します。英語原文に興味がある方は、David Ickeのサイトから購読できます。
デーヴィッド・アイク、ニューズレター 2007年9月2日号
スーパーマーケット・マフィア…
…暴力団員たちは誰を「ケア」するのか…
みなさん、こんにちは…
私が子供の時、最初のスーパーマーケットが自分の故郷に出来たのを憶えています。それはほぼ50年前のことでした。終戦後という時代に、今までにないものがより急速に現れた会社支配の新しい世界の「新しい出来事」でした。
それ以前は、馴染みの顔ぶれに囲まれた地元の小さな店で買い物をしました。「いつものね、スミスさん?今日はご機嫌いかがですか?ご家族の方々は?」、農産物のほとんどはまだ数マイル以内のところで育てられていたので長距離の移動に耐えるための化学的な防腐剤を必要としませんでした。今日では需要の要求による製造販売の集権化から巨大トラックに積み込まれ広大な道路を更に長距離移動しなければなりません。
買い物とは、ほとんど日常の生業(なりわい)のように、人間のやり取りの中の身の丈に合ったものでした。あなたは、数字、あるいは今でいう「消費者」としてではなく、いまだ人間です。私たちは、ダークスーツの人々が「消費者」と言っているのを聞いて「消費者」を庇護しなければならなくなりました。「消費者」はこれを欲しがり、「消費者」はあれを欲しがります。実際、「消費者」は、何が欲しいのか話します。認識と現実を操作され、多くのサブリミナル効果、意識的で潜在的な広告を通して服従するよう催眠術をかけられます。
「消費者」のお金を浪費させる最も効果的な手法を確証するために、終りのない「市場調査」に同調するように店舗が配置されます。スーパーマーケットの70パーセントの購入品は、「消費者」が店内に入った後で決定されます。そして、たいてい台所を去る前に作成したリストはほとんどあてになりません。かくもマインド・コントロールの力です。まさにそのとおり。露骨で情け容赦ありません。
「私は牛乳一瓶のために入っただけなのに…」
私が「消費者」に関して“それ(it)”という言葉を使うのは、まさに私たちは企業の野獣になっているからです。“それ(it)”や、モノ(thing)は、カードを持ち歩いているブラック・ホールのごとく何度も取って返し、そして棚から製品を吸い取り、使い尽してしまいます。したがって、あなた自身消耗します。
私たちは単純に精神的に、感情的に存在しているだけですが、その結果、世界中で飽くなき怪物になったスーパーマーケットによって財政的には略奪されました。それらの奇怪な活動を研究する事は、その全世界的システムの縮図を見ることになります。スーパーマーケット群、彼らのさらに大食漢の子供たちである音楽ソフト専門店「メガストアーズ」のすべて項目にチェックを入れて下さい。
彼らは、好意的に微笑み、玄関のロッキングチェアーで前後に揺れているような、穏やかで親切な“おじさん”として現れます。彼は誰にでもそのすべてにおいて気を使うような愛らしい男性です。彼は「信頼できる品質」をあなたにもたらします。彼は「野生生物を尊重し保護します」。彼の「毎日の配達は新鮮さを保証します」。そして、彼の唯一のそれをする理由はあなたとあなたの家族に奉仕するためです。彼はこれ以上削減できない位まで値引きさえします。なぜなら彼はただ助けたいだけです。
あなたがこのことについてすべてを知っているのは、その看板が、あらゆるご近所の親しみやすい小さなスーパーストア中の至る所にあり、あなたに“私は誰ですか何をしますか”と語りかけています。心配しないで、スーパーマーケット株式会社(Inc)は本当に親しみやすい“おじさん”(Unc)です。
舞台俳優や映画俳優の有名人でさえそれほど彼を愛していたので、彼らは、おじさんたちの陰茎をすすりへつらうのに大金を投入しました。そしてそれがどれほど良かったかについてみんなに話しました。「どんな小さなものでも役に立つ」有名人の売女、男娼たちは魂を彼らに売り渡したので、テスコ(英国の買い物の全知全能の神)のキャッチフレーズをオウム返しに繰り返し発信しています。
やあテスコおじさん、やあウォルマートおじさん。ああ、私たちは親切で抱きしめたくなるような老紳士をどれほど愛していることか。
テスコ「どんな小さなものでも役に立つ」
真実はかなり異なります。スーパーマーケットのチェーン店(結局『鎖’chain’』でつながれる)は、あなたがシシリーあるいはニューヨークで見つけるのと匹敵するくらいかなりマフィアそのものです。そのチェーン店は、自分たちのやることを強要するために殺し屋と暴力団員を雇い、そして何百万もの家族はそれらの残忍な脅迫から毎日恐れを抱いて生活しています。
これらの家族は「サプライヤー(売り手)」と呼ばれ、イタリア人マフィアがナイフと銃を使用するところで、スーパーマーケットは電話、ファックス、電子メールを使用し、「バイヤー(買い手)」で知られる被虐性的な凶悪犯と腕力のある軍隊を雇います。彼らは農場を奴隷状態に変えるよう“おじさん”によって雇われたプロの弱い者いじめたちです。
「私は商品仕入れ係として仕事をしに来ました。」
「あなたは心を持っていますか?」
「それは何ですか?」
「いつ始めることができますか?」
“おじさん”から派遣されたこれらの男たちはたいてい20歳代から30歳代前半です。彼らはテストステロン(男性ホルモン)によって力を与えられていますが、しばしば彼らが買い付ける、あるいは製品を生産するために要する基礎的事物については、ほとんど知りません。けれど彼らは少しも気にかけません。彼らの神は「ボトムライン(最終結果)」と呼ばれています。そしてそれ以外は何もなく、公平、正義、道徳、あるいは人間性の感覚もないのです。彼らの職業に対する致命的なこの動向は、それらの査定のどれか一つを持っているということです。
テスコは「我々のサプライヤーとの相互に強力で有益な関係を維持することに専念している」ことについて話します。アズダ(ASDA:ウォルマートの所有)は、「私たちが常に改善するために取り組んで仕事をする良好な関係」であることを信じると主張します。英国の他の「四大スーパーマーケット」であるセインズベリー(Sainsbury’s)は「我々はサプライヤーたちと良好な関係であることを大変誇りに思う」と言います。
当然、すべて出鱈目です。これらの人々は、組織的脅迫者の用心棒です。キューキュー言うまで、サプライヤー(売り手)たちをギュッと絞り上げることで、彼らの「マーケットシェア(市場占有率)」を擁護し推進します。
これは全体的に地球規模システムへの重要な鍵となります。それをコントロールするために独占を必要とします。あなたが主張し詳細に説明する自由市場にはありません。「我々は競争よって値段が下げられることを明らかにしています。―それはまさに自由市場の仕事がそうです」もし、それだけならばね。悪魔主義まるだしの大建築物は、消費者と供給者と職員スタッフへの猛烈な搾取の上に建造されます。
巨大スーパーマーケットは、それらを「高く積み上げて速く売る」という原則に基づいて繁栄しています。そして彼らの最大の「売り」は価格なのです。彼らの「競争する」こととは、実は低価格の販売によるカルテル(企業連合)の範囲内です。しかし、自前の経費ではしていないのです、なんてこった。
ギュと絞って干された供給者のおかげで価格が切り下げられ、消費者たちがもっと欲しがり必要と思わせ買わせるようにするため操作します。正当な賃金とその勤労状況によって従業員スタッフを締めつけるのです。このように、彼ら以外はみんな誰でも搾取されます。これが、価格を下げて、驚くべき利益をもたらす方法です。
彼らは、信じられない価格で莫大な数の製品を売りさばき毎年数十億かせぎました。2006年には、ウォルマートは13カ国の6,779店舗から3450億ドルを売り上げました。同様に、業界をリードするチェーン店の売上と利益は信じがたいものがあります。
その購買力の絶大な貪欲さは、彼らに先行した地元のスーパーや小さなライバル会社より安く売ることを許したのです。これは、「自由市場」や「競争」とは正反対の方向に至らしめました。それは少数者による独占を導きます。まさしくその状況は、オーウェル的地球規模の国家の背後に潜む闇の人々が生活のあらゆる領域での強要を望んでいるからです。ある英国の供給者は、彼がかつて45の異なる小売業者、自営店、卸売業者、市場とどのように商取引したかを説明しました。彼は今、4つの巨大スーパーマーケットが原因で見捨てられました。
その供給者は今、その企みによって、彼らの情けにすがっています。彼らが「跳べ」という時にオリンピック記録を更新しなければ、仕事を失うことになります。ここは構造全体が操作されている場所なのです。その例のほとんどはすでにここにあります。
「おじさん」は、自分の好きなようにさせることが出来る、という意味です。―そして人々はそうします。農民たちと他の卸業者たちは、スーパーマーケットが設定した価格で以て徹底的に無理強いさせられます。そして、決して「NO」とは言えません。卸業者に対して長期間、連絡、交際することはなく、しばしば全く連絡しないか、しても口伝か、電子メールだけです。
これは彼らが好ましくない時はいつでもどんなことがあっても復帰できないよう人々をクビにする資格をスーパーマーケット・マフィアに与えているということです。他の破壊された職業、他の貧困家族、そんなのクソくらえだって? なお、この過程を経験して育ったものは、ある特色を示します。:
「我々は20エーカーにビートを植えていました。突然チェーン店がこのビートの流通販売をやめることを決めたとき、その半分を収穫していました。すぐに、チェーン店がこれ以上ビートを引き取れない旨の電話を我々は受け取りました。彼らは12か月の計画を私たちに与えましたが、私たちは文書をもらっていませんでした。すべては、若干25歳の商品仕入れ係がその在庫を持たないことを決めたことが発端です。突然、10エーカーのビートの処理をしなければならないとしたら、あなたはどうしますか?」
そんなことどうでもいいのさ、相棒。もうひとりの農民は、まだ芽キャベツを収穫していたにもかかわらず、品質が問題という理由で拒絶されたと語りました。スーパーマーケット・マフィアの若造はこれまで芽キャベツを見たことはありませんでしたが、若造が命令することは、たとえどんな事実があろうと、あるいは不正があろうと、起こることなのです。
彼らは道徳と公正さの欠如した商品仕入れ係を雇用するだけでなく、彼らを長期間一つの生産地域で働かさせないことは明確です。だから、犠牲者の苦境を理解するための、たぶんいくらかの人間性を呼び覚ます引がねになるかもしれない供給者との関係を作る時間はこの若造たちにはありません。ある卸業者はスーパーマーケットの活動の公式調査をしたと言いました:
「チェーン店では、ほぼ6カ月から12か月ごとに、供給者になにかしらの関係や感情が生まれること避けるために命令で配置転換させられる。新しいバイヤーは、供給者を目録から外す自由裁量権が与えられ、その人は、完全に軽蔑されながらも頻繁に待遇される」
他の供給者は、バイヤーの集団を「まさに悪漢共の集団」として描写します。それは誰もが思っていることです。そしてすべての独裁者のように、誰も彼らの決めたことに疑問を呈する事は許されないのです。英国の牛肉生産牧場主のリチャード・ハードックは、どのように彼がスーパーマーケット運営者会議で立ち上がりスーパマッケットとの仕事上での悪い経験を表に現して話しました。その後そっけなく、商品仕入れ係たちに牛肉の生産地としてもう使わないと言われました。「私は公然とはっきり言ったので、彼らはもはや私の肉を採用しないのです」と、ハードックは言います。
スーパーマーケットのサプライヤー(売り手)が価格を交渉すると。
基本的に利益無しでスーパーマーケットに供給させた圧力の結果として、英国および他の地域の農業産業は絶望的な局面に立っています。そして他の可能性ある市場はすでに独占により破壊されたので、農場主たちは毎日恐怖の中で、電話の呼び鈴か電子メールで首を切られることを、あるいは、最終的に廃業を余儀なくされるさらなる価格削減の過度の要求を待っています。
本当に、さらに削減されています。悪ガキ商品仕入れ係が目前に迫った会計年度末と同じ原価目標に照合していないなら、彼らはスーパーマーケットですでに長く売られている商品を過去にさかのぼり割引することを農民たちに要求するでしょう。もしそうしないなら、クビになります。これらの途方もない圧力に直面して、農民たちの間の自殺率は異常な記録的高水準で続いています。やあテスコおじさん、やあウォルマートおじさん。ある作家はこう言いました:
「スーパーマーケットは、活力のある自由市場資本主義の究極の提唱者として自分自身を描写するのを好みます。しかし、最近それは、中世時代の封建的な男爵とより多くの類似点があります。無慈悲にもその独占的な権力を濫用して供給者をただの奴隷に変えます。」
空想的な自由と安楽な生活のためのすべての結果です。少数の会社が鋤からお皿まで全世界規模の食糧連鎖を支配し、その会社は他のすべての商品と同じように資源も扱うと言う意味です。世界の最貧国の農民と供給者は、「西洋」におけるのと同じく残忍で冷酷な扱いを受けます。実際、それ以上でさえあります。彼らのほとんどの土地は会社によって所有されています。とにかく、まさに銀行が、まだ他の多国籍企業から逃げている大部分のヨーロッパと北米の農場の本当の所有者なのです。
そして、銀行は最終的には、食糧、石油、薬、バイオテクノロジーそしてメディアを所有あるいは支配するその同じ人々によって所有されています。「自由貿易」、「自由市場」というゴミは、足かせの無い自由な独占のための煙幕であり、そのような独占から国と人々が自主防衛するのをやめさせるための口実です。
「私たちはサタンのために売っています。いつも」
スーパーマーケットの怪物たちは、至るところ偽物と詐欺ばかりです。彼らが分配を集中化させたので何千ものトレーラー式トラックは、レジでだまし取られた納税者の財源によって国中に張り巡らされ常に拡大する道路網が縦横無尽に動く為に必要になりました。
あなたが歩いて行けた店は巨大な集中管理化されたストアに取って代えられました。そのストアは都市の郊外にあるので自動車で出かけることになります。彼らのまさしくその建造物と手口は莫大な規模で汚染を引き起こしました。
いまだに彼らは「環境に気を使う」と宣言します。どうしてかというと、一度ならずそれ以上使えばあなたのポイントカードにおまけポイントを付けると言ってプラスチック製の「お買い物バック」(日本なら“エコバック”)を、売り付けます。
スーパーマーケットはアル・カポネたちがショッピングカートを携えた組織暴力団です。それは本当にオーウェル的国家の子供たちです。
あなたのカードと他のデータベースは、買うかもしれない製品と自身対象に設計された「消費者ファイル」を作成するためにあらゆる購入を記録して分析します。―たとえあなた自身それについて一度も考えなかったにしても。これは、あなたが決して又は滅多に訪れない買い物通路やそして何でそこで買わないのかというあなたのデータを収集して送ります。
英国政府がその計画された身分証明IDカード体制での流用方法の助言を欲しがった時、目をつけたのは、…テスコ。
食料における競争を破壊するだけに満足することなく、それは現在小売業すべての分野に移動しています。自営の書店が廃業しつつあるのは、彼らが購買力いうなれば、独裁的スーパーマーケット販売価格で競争できないからです。スーパーマーケットが販売するもの何にでも関わるすべての独立企業もまた同様です。
スーパーマーケットがおそらく販売するもの、あるいはすぐに販売する用意のあるもの、なんでも手掛けます。そして供給者は雇い主が提示するだろうと言われる価格を受け取ります。ヒトラーは言いました、すぐ敬礼しろ、感謝しろ。あなたは他の誰かにそれを売りますか?えーと、他に誰もいないと思いだしました?
そしてすべての意味ある競争に打ち勝ったならば、「消費者」の価格に何が起きるのでしょうか?その瞬間、消費者は新しい供給者になります。「その値段ではお金を払いたくないので他の店に行きます。あぁー、忘れていました。他はどこにもないのです。ヘッヘッ。」
この貪欲な会社のマインドの病気と暴飲暴食からくる自然な成り行きは、今、英国のテスコの買収に見られます。一介の個々の人々が自分の店先で個々の商売をしていたのに、その残った小さな店を強制的に「テスコ・エクスプレス」チェーン店に加入させます。
テスコのけばけばしい「企業イメージ」は、今までナチズム会社の潮流を背後に汲んでおり、それが昔のユニークな通りの個性と雰囲気を台無しにしている様は、残された絵葉書の風景を見て分かります。
ええ、そうですとも。テスコに建築許可の容認が下りるまで、会社の看板を取り除くよう地元の人々は抗議し、地方議会は言いますが、テスコがそうするかどうかはその抗議が共感を呼んでからの悪評判の度合いに関係します。テスコのすべてのイメージは、すべて詐欺師そのものです。
地方自治体は、AK47(旧ソ連製の自動小銃)を持って友好的にふるまう老紳士のテスコおじさんから仕事を引き受けるのを嫌います。テスコは人々がこれまで蓄えられたはるかそれ以上の大金を持ち、幾年も間の訴訟に対し法的処理ができる弁護士の軍団を持っています。テスコについて付け加える事実は、後ろポケットに政府を持っているようです。そして、テスコが欲しいといえば、テスコが常に手に入れます。
スーパーマーケットは腐敗と貪欲の会社だと言われたら:「どんな小さなものでも役に立つ」。
【翻訳委員会◇小動物】
このニューズレターは著者デーヴィッド・アイクの承認を得て翻訳されたものであり、著作権は著者に帰属します。英語原文に興味がある方は、David Ickeのサイトから購読できます。
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