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ポスト民主主義社会 …こっそりと出来上がっていく

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デーヴィッド・アイク週刊ニューズレター

2011年12月4日 日曜日

ポスト民主主義社会…

…こっそりと出来上がっていく

皆さん、こんにちは…

不敵にも自分を知的で事情通であると思っている人たちが、本当に重要なことが何なのか分からなかったり、言っても信じようとしなかったりする事ほどいらだたしいものはない。

今週もそんな気分になった。わたしにインタビューをするためにジャーナリストがクロアチアから来たときがそうだった。
こんな男が世界で何が起きているのかを報道しなければならない大変重要な仕事をしているのかと思うと、本当にがっくりきた。

詳しく話すと読者を飽き飽きさせるので言わないが、その男は本人が伝えてきた世界について無知そのものだった。最もジャーナリストという当てにならない世にも不思議な、職業においてはこれが普通なのだが。

この男と話した主要テーマはクロアチアが計画的にEUに加入することについてだった。EUは壊滅状態というのに、この国の主要政党の政治関係者は全員EUに加入したがっているのだ。

ファシスト的共産主義的大統合とも言うべきEUに加入するのは、家が崩壊寸前なのを見ていながらその家に入る許可を得ようとするようなものだ。その愚かさはアホじゃないかとか狂ってるとか言ってもまだ足りないほどだ。

このジャーナリストは偶然論者(アイクを陰謀論者と言う連中に対する皮肉)であり、ヨーロッパや世界に於いてさまざまなレベルで何が起きていても偶然の一言で片付けてしまうのだ。ちょっと考えれば分かりそうなものなのだが。

見ようとしない者は誰よりも盲目だ

いわゆるジャーナリストと呼ばれる連中の無知と錯覚にもとづく報道は、グローバリストから操作されるよりもはるかに始末が悪い。世論操作しようと思えば、こうしたジャーナリストを飼いならしておけばいい。

無知と傲慢は最悪の組みあわせだ。困ったことに主流のメディアや政治や学会や科学などの分野でもゴマンと見られる。
主流のジャーナリストたちは世界で起きていることに無知で、ジャーナリズムが調査することと言えばただ朝刊を読み、テレビでニュースを見る事だと考えるような連中だ。

この程度で自分たちが世の中で、何が起きているのか報道しなければならない使命を負っていると思い込んでいるのだから、呆れる。うぬぼれとしか言いようがない。

連中ははじめから判っていないのだ。世の中のジャーナリストに1970年代に出版されたズビグニュー·ブレジンスキーの著書『2つの世代:テクネトロニックの時代におけるアメリカの役割』について聞いてみるとよい。(註:『テクネトロニック・エージ 21世紀の国際政治 ズビグニュー·ブレジンスキー著 直井 武夫訳 読売新聞社刊 絶版)

”ズビグニュー·ブレジンスキー?誰だい?”

大抵こんな答えが返ってくる。
世界を動かしている力についてまったく判っていない。連中に彼は日米欧三極委員会の共同設立者だと言っても、今度は「その日米欧三極委員会って何だい?」と聞いてくる。やれやれ。

連中と語ると話が合わず、手ごたえもないので、フラストレーションがたまり、疲れる。
ピンと来ないジャーナリストのために解説しよう。

ズビグニュー·ブレジンスキーはジミー・カーター政権時の国家安全保障担当補佐官を務めた重要人物だ。彼は長期計画にのっとり人類奴隷化を強力に進めるために世界を操作しようと企ててきた。

この日米欧三極委員会の共同設立者はデイビッド・ロックフェラーだ。この組織はビルダーバーグやCFR(外交問題評議会)と並んで世界支配者たちのシンクタンクのひとつだ。

これらのシンクタンクは政治家、銀行家、実業家、知識人、軍人などの意向をまとめ、人類をコントロールする構想を推進してきた。

ブレジンスキーは今ではオバマの恩師だ。彼の著書を読めば人類奴隷化計画とは何なのかが分かる。彼が41年前に「テクネトロニックの時代」で書こうとしたのはまさにこれだ。

この本ではじわじわと社会の管理体制が強化される姿が書かれている。それは伝統的な価値観を持たない勝手なエリートたちによって支配される社会だ。

もうすぐ、すべての市民が常に監視されるようになる。彼らの個人情報も日々更新され、より精度の高いものになっていく。当局によって必要とあらば、すぐに個人情報が検索されるだろう。

ブレジンスキーの描く社会はすべての人がごく少数の管理者たちに情報管理されるというこれまでになかった新しいシステムだ。ちょいと注意して見てみると誰でも見破れる。

そんな社会がすでに目の前だ。プライバシーなどない。すべて情報管理され、その情報もアップツーデートで新しい情報に更新される。

伝統的価値に拘束されないエリートらによって徐々に支配されつつあるヨーロッパではテクネトロニック社会が深く浸透している。

そう、国民への説明責任や選挙もエリートにはどこ吹く風だ。そして今やこのテクネトロニック社会が世界中に蔓延しつつある。
EUはすでに官僚が支配しており、選挙で選ばれた代表にはたいした権限はない。

権力を握っているのはヨーロッパ委員会とヨーロッパ中央銀行の官僚と銀行家だ。

ドイツ国境に近いフランスのストラスブルクに欧州議会がある。ここではさして重要でもないことが話し合われるだけだ。おかしくてたまらないが、それでもEUは民主的に運営されていますと言ってのけるのだ。

ベルギーのブリュッセルにある委員会は政府のごく上層部だけが実権をにぎり、欧州議会の議員は下っ端だ。
欧州議会は選挙で選ばれていない委員会の監視下にあり、議員は鷹のような鋭い目で監視される。

そしてブリュッセルから遠い国に置かれ、子供たちは外でママゴトでもしなさい、大人の仕事は我々がするからね、とダークスーツ姿の管理者たちに軽くあしらわれるのだ。

ブレジンスキーの言うテクノクラシーは科学者や技術者や他の専門家たちに支配された社会システムと定義される。このシステムはヨーロッパ委員会だけでなく、ヨーロッパ中に顕著に見受けられる。

EUの女神は破壊の神

ギリシャとイタリアは、テクノクラートのクーデターによって支配され、選挙で選ばれたリーダーですらお飾りだ。ぞっとするが、選挙で選ばれていない銀行家たちの傀儡に乗っ取られたのだ。

直接民主主義の発祥地と呼ばれる古代ギリシャの失敗劇は、今も生きている。一度起きたことは二度起きるとはよく言ったものだ。
ギリシャの首相ゲオルギオス・アンドレアス・パパンドレウはアメリカ生まれで、ロスチャイルド系のシオニストだ。

前首相やロスチャイルドの支配下にあるゴールドマンサックスとともにギリシャ経済を破綻させる仕事を監督したり、EUや同じくロスチャイルドの支配下にあるIMFに救済交渉もした男だ。

この男はよく分からずにそうしたのか、確信してやったのかはともかくとしてEUが突きつけた交渉の条件を受け入れるかどうかを国民投票にかけると言い出した。その条件は国民にとっては残忍な緊縮プログラムでしかなかった。

ヨーロッパのロスチャイルドの使い走りであるフランスのサルコジ大統領やドイツのメルケル首相はギリシャの運命を国民から取り上げることを要求し、あやつり人形のパパンドレウは見事にそれに応えた。

パパンドレウの役割は終わった。だが彼は選挙で交代させられたのではない。選挙なしにルーカス・パパデモスという人物にとって代わられたのだ。この男はどんな経歴の持ち主だろうか。

この男はヨーロッパ中央銀行の前副総裁であり、ボストン連銀のシニアエコノミストであり、ギリシャ銀行総裁であり、ハーバード大学の客員教授だ。

つまり銀行家やテクノクラートはいとも容易にギリシャ首相を投票に頼らず任命したようなものだ。同時にこの男は日米欧三極委員会のメンバーでもある。

パパデモスはEUとIMFの要求をすべて受け入れると表明したが、その横に立っていたのはむかつくような男バローゾEU委員長だ。
この男はその時、ギリシャ政府は将来に渡って緊縮政策が実行されなければならないとコメントした。ギリシャ国民の選挙もへったくれもない。勝手なことを言う。
訃報:ギリシャよ、安らかに眠れ

テクノクラートとビューロクラート:パパデモスとバローゾ ギリシャ国民が何をしなければならないのか言っているところ

「この合意は市場が望んでいるのだ」と、連中はギリシャでやった手を今度はイタリアでもやろうとした。連中はサルコジとメルケルを通して道化師で億万長者のベルルスコーニ首相をテクノクラートのマリオ・モンテイと交代することを要求した。

欧州理事会の馬鹿議長へルマン・バン・ロンピーはローマでこの国は選挙ではなく改革を求めているのだと言った。連中の傲慢さはとどまるところを知らない。イタリアよ、安らかに眠れ。

マリオ・モンテイは選挙なしに6千万人以上の国民がいる国の首相兼経済財政大臣になった。エール大学出のモンティは前欧州委員であり、三極委員会の欧州代表でもある。

この人物はさらにビルダーバーグクラブの主要メンバーであり、コカコーラ社とゴールドマンサックスの国際的アドバイザーでもあった。

モンテイ:はい、ロスチャイルド様。次に私は何をすればよろしいでしょうか?

オー、イエス!ゴールドマンサックスのモンティ。この男は世界経済の破綻をたくらむロスチャイルドの執行機関であるゴールドマンサックスによって世界中から集められ、政府高官に任命されるテクノクラートの一人だ。

トリシェ(ロスチャイルドシオニスト)は経済破綻と買収を繰り広げるために欧州中央銀行総裁として任命され、その後マリオ・ドラギがこの重要なポストに就いた。

マリオ・ドラギはゴールドマンサックスインターナショナルの前副頭取であり、イタリア中央銀行総裁も歴任して彼らの手先として働いていた。

ドラギ:はい、ロスチャイルド様。次に私は何をすればよろしいでしょうか?

欧州議会のフランス代表パスカル・カンファンは次のように言っている。「ドラギはギリシャのように国家債務が致命的な割合になるまでゴールドマンサックスの関与で国家の真の債務額を粉飾することに関与してきた」

同時にゴールドマンサックスはこれらの国の財政破綻を予想しうる立場にあったのだから、この情報を利用してぼろ儲けが可能だった。
我々は人類の歴史において富と権力が一握りのエリートへと集まる状況を目の当たりにしてきた。つまり銀行家たちの革命が国から国へと伝播していく姿だ。

2008年9月にイルミナティに仕組まれた銀行破綻が始まった。イルミナティにコントロールされた政府が銀行を救済し、その結果、国家債務が限度を超えてしまい、財政破綻が始まった。

イルミナティによって作られ支配されているIMFと欧州中央銀行は財政緊縮計画を実行して国を救済するという名目で、国家資産をイルミナティ企業へ安売りしたり、民主国家であるはずの国で選挙を経由せず銀行家を政治的リーダーに任命してきた。

連中がこうやって人材を送り込んだり、買収したりしてきた事をクーデターと言わずして何と言えばいいのだ。
イルミナティどもはムーディーズとかスタンダーズアンドプアーズとかフィッチといった格付け会社も持っている。

これらは世界の格付け会社の市場の95%を占めている。格付けを利用してターゲットとなった国の借り入れを増やし、破綻を進めてきた。

ふざけた話だが、不良資産にトリプルAを与えたのも2008年に暴落が起きるまでその不良資産を売り続けたのも同じ組織だ。

つまりこうして重要な役割を演じてきながら、責任を取るどころか紙くずを優良債券だと宣言して、すべての国の格付けをしていた最中にも必死に売りに走っていたのだ。

今やサルコジ、メルケル、そしてほかにEUの破綻したカルテルの手下がごろごろいる。奴らがやろうとしているのはブリュッセルの官僚が破綻を引き起こしたのに、その問題を解決するためにもっと強い権限を当のブリュッセルの官僚に与えることだ。自作自演ってやつだ。
イギリスはどうか?トニー・ブレアが必死で努力したが、ポンド体制は何とか維持されている。EUのヨーロッパ圏外だ。だがドイツの財務大臣ウォルフガング・ショィブルは「予想されているよりも早くイギリスはユーロ通貨を採用しなければならなくなるだろう」と見ている。

そのユーロが問題をかかえているのに、どうしたらこんな馬鹿げたことが言えるのか?その理由ははっきりしている。水面下で首相のキャメロンも財務大臣のオズボーンもロスチャイルドの手下として動いて、イギリスを破綻させ、大ヨーロッパに組み込もうとしているからだ。

ヨーロッパ委員会委員長の犯罪人パローゾはヨーロッパの崩壊を指揮してきながら、今ではこの危機と戦う唯一の方法は強力に中央集権化されたスーパー国家を作ることだと言った。確かに抜け目なくそんな方向へ事態を進行させてきた。

ロスチャイルドの受付係ジャン・モネはEUの生みの親と言われている。この男が1952年に友人に宛てた手紙にこうある。
”ヨーロッパ人には分からないようにこっそりと大ヨーロッパへと統合が進められるべきだ。経済問題の解決のためだとでっちあげ、段階的に計画を進め、後戻りができないようにして最終的に統合へと進めるのだ。”

今もこれが進行中だ。

バローソはEUが自分のパパのロスチャイルドの所有する学校であると分かっており、この遊び場でいじめっ子になり自己満足にひたっている。

ここでパローゾは何をしようが、自分の腐敗ぶりも矛盾も嘘もそして狂気も表沙汰にならず、パパがちゃんと支えてくれると分かっている。パパの決めた通りしているのだから問題はない。文句あるかってなもんだ。

この野郎はヨーロッパ議会で自分とその取り巻きとともにヨーロッパの危機を作っておきながら、その唯一の解決策はさらに統合を進めることだとぬかした。次のとおりだ。

これはヨーロッパが世界にとってどんな存在であろうとしているのかという問題です。ヨーロッパ統合を賭けた戦いなのです。今や我々はもっとも深刻な挑戦に直面しています。必要なのは新しい統合への推進力、新しい連邦作り運動なのです。こう言いきるのに恐れることはありません。

そう、恐れることはない。もう何十年もこれを目指してやってきたのだから。「問題発生」「反応」「解決」。このパターンだ。まったく。

パローゾは大胆にもこれはEU加盟国のあらゆる家族の仕事と繁栄のための戦いなのだと言った。何て奴だ。実際は反対だ。仕事も繁栄もぶっ潰して、人類奴隷化計画の実現の一翼を担ってきたのだ。

それはヨーロッパばかりではない。北アメリカもそうだし、世界中がそうだ。経済がターゲットになり、国民はばらばらにされ、強圧されて、その中で世界統一政府の構築の話が出てくる。

テクノクラティックなグローバル社会。科学者や技術者やその他の専門家によって管理される社会。これが何十年もこっそりとしかも確実に計画されてきた。

ギリシャやイタリアのように首相が選挙で選ばれずにロスチャイルドに任命されるのはその最たる例だ。

北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、そして世界中でどれだけ多くの法律や規則が政府の官僚や専門家によって決定されてきたことか。議会で討論されて議決された案件数と比べてみるとその多さに衝撃を覚える。

しかし米国大統領や英国首相が議会の承認なしに戦争へと向かっていく時代に、驚くに値しない。コモンパーパスと呼ばれる組織がある。これは政府のあらゆる機関のトップを洗脳するトレーニングセンターだ。脱工業化、脱民主主義社会を目指して何十年も準備されてきた。

ギリシャやイタリアで起きていることを見て、あなたもお分かりだろう。ブレジンスキーが「テクネトロニックの時代」で何を企てたのか。その社会がもうそこまで来ている。そう、世界中至る所でだ。

皆が力強く、ゆらぐことのない断固とした姿勢を持ってノーと言わないかぎり、それは実現するだろう。今こそ行動に移すときだ。明日では遅い。

アイク翻訳委員会:オリオン

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