ブログトップ > ニューズレター | 第四期記事 > 独占者は再考している….来たる戦争の準備を

独占者は再考している….来たる戦争の準備を

このニューズレターは著者デーヴィッド・アイクの承認を得て翻訳されたものであり、著作権は著者に帰属します。英語原文に興味がある方は、David Ickeのサイトから購読できます。

☆翻訳者募集 –> アイクニューズレター原文を翻訳、お手伝いしていただける方、又興味をお持ちの方はスタッフまでご連絡下さい。

デーヴィッド・アイク週刊ニューズレター

2012年4月22日 日曜日

独占者は再考している…

…来たる戦争の準備を

私は、2008年の3月に、その頃イギリスで知られるようになった、ある『交通監視員』から手紙を受け取った。彼らは駐車違反やそういうものにチケットを手渡す人々だ。

この交通監視員(彼の個人情報の保護の為“アンディ”と呼ぶ)は、私の本の読者であり、彼の仕事の20年近くに及ぶキャリアの中で、初めて起きたその出来事について、私に手紙を書いた。

彼は、交通監視員の管理体制が、ドライバーからの罰金を劇的に増やすことを重要視しており、この五年間で悪化した、と言った。彼らは今、『ロボットによって』管理されている、と言った。

彼は、仕事中に起きたとても不吉で心配になったこれから書く一連の出来事について、私に手紙を書いた。彼はオフィスマネージャーに呼び出され、そして彼と彼の同僚は『小さな声』で3枚のカードを渡された。

1枚目は、彼の職種は交通監視員であることが書かれていたのでOKだった。しかし、他の2枚はアラームを鳴らしていた。

2枚目のカードは、『ペイス(PACE)』カードで、治安活動と法廷証拠(Police Action and Court Evidence)の略である。

これは警察官が誰かを逮捕する時に法律上の義務である告知について書かれていた。“あなたは何も言う義務はありません。ですが、後で裁判に頼るような何か問題が出た時、あなたがもし告知していなければ、あなたの弁護を損なうかもしれません。”

”あなたが告知することは何でも証拠になるかもしれません。”これはアンディを当惑させた。なぜなら、逮捕の権利は、警察や他のいくつかの政府の法執行職の人だけが持つ権利だからだ。交通監視員にはない。一体何が起きているんだ?

3枚目のカードは、アンディと同僚に様々な法律条例の施行の為、地方自治体として行動する、それは『建物内への侵入調査を含む』、許可が与えられた。

もう一度思った。なぜ、そのようなカードが駐車違反だけを扱っている者に与えられるのか?アンディは、大いに疑問を持ちオフィスマネージャーに尋ねたが、満足な回答は得られず、配られたこれらのカードは使うように指示があるまで保管しておきなさい、と簡潔に頼まれただけだった。

しばらくした後、アンディは何年も前から知っている警察官と会って、何が起きているのかが次第に明白になった。その警察官は、アンディにこれから話すことを誰にも言ってはならないが、旧友だからこの情報を教えてあげよう、と言った。

その警察官は、“警察と全国の地方政府の『高級将校』による最高機密の活動と会議の調整”を行う『特別な任務』に要請され、その職務に何ヶ月間も就いていたことを話した。これが全国に渡って行われていると彼は言った。

警察官は、アンディにこの情報を話さないようさらに念を押した後で、これから彼が明らかにすることの準備を政府はしている、と言った。「少しずつ、着実に、前もって」その準備を。つまり、「彼らは予期している」「…戦争、沢山の暴動、非常に大規模なトラブルを。」

それから、彼はなぜアンディや交通監視員の同僚に警察業務に関連する新しいカードが与えられたのかを説明した。

「これだけは言える。私が今知っているのは、これらが君に与えられた理由は、全てが起きた時の為で、我々『警察官』は、軍事力や軍隊として君のような職務の中で最前線に立つだろう。交通監視員や警備員やCCTV操作員達は、我々の仕事を要求されるだろう。」

それを聞いてアンディは、その考えは全く狂っている、と言った。

それは冗談だろう。警察官は言った。「私は冗談は言っていない。冷静だ。私はただ君にこれから起きることについての知識を与えただけだ。だが、お願いだから要点については誰にも言わないでくれよ。」

アンディが私にこの全てを話したのは2008年3月だったが、明らかに長い間、水面下でこれらの準備が行われてきた。

この手紙が来た2,3日後に、労働党与党は、交通監視員は『市民執行官』と名前を改め、通常の警察官の任務の一部を担うように彼らの権利は拡大されることを発表した。

話しはシンクロしていた。

それから労働党は、民間警備員、議会議員、駐車場係員、ストア探偵、公園監視員、スポーツ競技の係員までもが含まれる長い名簿上の『市民』が、地域社会安全公認計画 Community Safety Accreditation Scheme(確かめてみよ。これは我々を支配下に置くためでなく、我々の社会の安全の維持のためだけにある、とある。)の下に『公認者』となる資格があることを発表した。

イギリスの警察署長は、“地域社会安全に貢献のため構成され雇われた非警察官に対し、警察権の上限を承認”することができる。
ほら、これは、社会『支配』だ。これらは現在、イギリスの個人軍の先駆けとして、市民に与えられた警察権利である。

『地域社会安全公認計画』の下に、今何千人もの『公認者』がいて、その人々を管理する人達によって、さらに激増される予定だ。

彼らのユニフォームやバッジ、そして彼らの職務は、安い賃金でまかなわれるので、トレーニングも無く経歴も調べられないまま、車両を止めたり、罰金を課したり、人々の写真を撮ったり、お金を徴収したり、氏名と住所を要求したりして、通りを行くことが許可される。

彼らは『ジャッキー・スミスのストリート警察』や『スミス・シュタージ(秘密警察)』と呼ばれ、それは、悪名高い東ドイツのシュタージ(秘密警察)の後続である。スミスは以前、英国内閣大臣として長く努め、公務の背後の方針を握っていた。

もちろん、彼らは一党独裁国家のカバルのシュタージ(陰謀集団の秘密警察)である。

2008年8月にその計画が開始された時、野党保守党はそれを非難していた。(私が先週説明したように、政治的議論や選択という幻想を人々に抱かせるため、それが野党の仕事である。)

その時、野党側のスポークスマン、ドミニク・グリーヴは、労働党が不必要な監視を増強していると非難していた。

「市民はこれらの責任を負っている本物の警察官が路上にいるのを見たいのです。普通の市民を不必要に嗅ぎ回るような、民間会社が不適当に雇っている人達ではないのです。これは、政府の強迫観念によるものです。安価で警備を行うのは、監視の拡大に向かう彼らの呆れた自己満足でしかありません。」

ほら、聞こえは良い?だが、今、このドミニク・グリーヴは、デビッド・キャメロンの保守党の司法長官で、その監視範囲や『公認者』の拡大を進めている。(ちょうど労働党がしているように、それを履行できる力を持てば、アジェンダを政府に導入することがその仕事である。)

2010年に保守党はジュニアパートナーの自民党(周知のように、自民党は市民的自由を支持する党のはず)と連立政権を始めた年に、公認者は20%増加し、さらに増え続けている。

保守党が(少なくとも公に)管理している近隣のホームオフィスの警備戦略の文章には、「地域社会安全公認計画(CSAS)は、近隣の安全を守る為、反社会運動(ASB)を抑圧する権力の上限を定められた他の人々を増やして、警察がこのパートナーと一緒に働くことは、大変効果的な方法である。

政府と英国警察長協会(ACPO)は、地域社会安全公認計画(CSAS)について、もっと軍事力や組織を拡大した方が良いかどうかをチェックしていく。」と書かれている。

そして、一体何が起きたか?

ドミニク・グリーヴの『普通の市民を不必要に嗅ぎ回る』、『安価で警備する』、『監視の拡大に向かう彼らの呆れた自己満足』?
それは何だったんだ?そう、あなたは選挙に勝つ為にこれを言わなければならなかったんだよね?

これは我々をゲームに囲っておく手段ではないのか?

「私達は公認者です。バッジを見てください」ああ、そんな風に見えるね

警察官から成る『組合』(警察連盟)の副会長のサイモン・リード氏は次のように述べた。

「それは、まさしく管理外に成長をしています。驚くべき成長率です。警察のような合法的な法執行機関と、沸き上がった疑似機関との境界を曖昧にしています。それは効果的に警備する三段階目です。私達はこれら全ての警察権を誰かに譲り渡し、法執行までに境界線があるようにはみえません。どこに境界線がありますか?」

だから、友よ。実際に、みんながここで聞いたことを理解し、知識に乗っ取って行動するまで、それは終わらないだろう。

運輸保安省(TSA)のような警察国家組織は、アメリカのゲシュタポやシュタージに及ぶほどに人数や監視範囲の両方を拡大している。それはイギリスでも起きており、世界的な活動の一部として、より多くの国で同じことが起きつつある。

彼らは、私企業や個人に関与し人々を統制する多層構造に組み込まれ、イギリスの『公認者』は、その歯車の一部となる。この法案は、みんなの生活の細部を素晴らしくすると記載される、全社会に奉仕する個人警察ができるまで、段階的に彼らの権力を拡大させるものである。

こういった動きに対し、騒ぎ立て好戦的になっている抵抗があり、その人々がどこで先導されているのかを、プロの警察の多くは見極めようとしている。

イギリスで警備の概要書は1000ページにおよび、さらに、『特別なビジネスリーダーと軍部メンバーは、出世の道で躍進するチャンスが与えられる。』という項目を含む100ページの奨励文が加えられた。

あはは…さあ、どうだ。企業と軍隊が国民を管理する。

警察組織や管理体制がこの点までに達し始動されるようになる前に、我々はこれを、今まさに行われている警官の数が増加させられていることも、阻止しなければならない。

(一人前の警察官のように訓練されていない)コミュニティ警備員が既に16,000人以上おり、警察職を請け負う公認者の数は益々増加している。

英国内務省によって資金提供を受ける肉体労働は、28,000人のプロ警察官に入れ替わって一般労働者になることを示唆している。

漏洩した文章には、5人に1人の警察官が政府の経費削減により職を失い、さらに就職が凍結されて、職員の権力はボランティアの『臨時職員』へ移ることに繋がる、と書かれていた。

これらは全て、全体主義者の忍び足へのステップで、従来の警備を企業と国(両者は似通ってきている)に担わせることを目的とし、私企業の軍執行機関やゲシュタポへ移行するようにしている。

主要な警備会社は、イングランドとウェールズの全警察と、現警察官が行っている広範囲のサービスを引き継ぐ為の契約をするように依頼された。これらは、犯罪調査、市民の拘留、近隣パトロ−ル、法廷対処など、その他の多くが含まれる。

警察連盟のサイモン・リードは、この提案について『世界の警察サービスの素晴らしい再構築』を導くだろうと言った。しかし、これはサイモンの考えだ。

精神鑑定テストや他の精神分析技術が何十年も使用されてきたが、今、ナルシストや精神異常者の採用を通して、警察官の資質が変質されている。

我々は年老いた学校警官が辞めたり、引退したりして、支配欲の旺盛ないじめっ子に取って代わる出来事を世界中で目にしている。
このようにして、警察官の残虐行為や横暴が日ごとに増している。

公認者や臨時警官などが支配する機会が増加していけば、同じ種類の資質の人が集まってこないだろうと誰もが考えている。
これらの問題について、私は2008年のニューズレターで次のように言った。

「彼らは弱いものいじめをする。精神的、感情的に不安定で、彼らの自意識の満足の為に他者を支配する力を求めている。本当に彼らに必要なのは優秀なセラピストだ。彼らは法令集を脳にしたロボットであり、征服と支配の愛好者に自分の職務を提供するマゾヒストだ。」

私は彼らの中には礼儀正しい人もきっといると思っている。しかし、世界的監禁状態への次の段階に備えて、システムはこのようなタイプの性格の人を本当に探している。

彼らは、経済破綻をした国民が大幅に拡大したことで、アジェンダ(政略課題)の重要事項が達成されたことを知っている。そして、その反応として、確実に暴動が生まれようとしていることも知っている。

我々は、ギリシャやスペイン、そのような国々で、人々がデモ行進し、抗議で占拠しているのを既に見ている。

アジェンダは既に戦争が当たり前になった地点にまで達していて、イランへの攻撃があれば『大きい戦争』への道筋の1つができる。世界や個人の事象の反応として、前例のない集団での抗議活動が起きようとしているのを彼らは知っており、それに対処する為、その場所で法的執行力を行使したがっている。

プロの警察官にはナルシストや精神異常者が増え、その公認者は、抗議から体制を守る為に軍隊と一緒に活動し、民間の警備会社に雇われ、好んで彼らは日々の警察業務に大いに尽力するだろう。

これが4年前に交通監視員に起こったことの背景であり、彼の友達の警官が『戦争、沢山の暴動、非常に大きなトラブル』を予期している、と言っていた理由だ。

彼がしっかり認識できるまでにならなかったのは、これらがとても長い時間をかけて計画されてきたからだ。

その警察官は、また、非常に意味ありげに言っていた。

「『私達の仕事が要求されるであろう駐車場管理員、警備員、CCTV操作員など、そのような職種の人々』の中で、一般の抗議活動に対処する為、警察官は『軍隊と一緒に』最前線に立つだろう。」

アメリカ合衆国で国内法の執行により、軍隊の配備が増えている。

結局のところ、この計画は警察国家の為にあるのではなく、軍事国家の為にある。

そして、警察官と軍人はユニフォームで区別されているが、作業方法や装備までも境界が曖昧になってきている。現在、アメリカの警察署は、国内法の執行により軍事化の準備を整え、軍から『余っていた』兵器と戦車を与えられた。

今年の夏、警察と一緒に軍が路上に配備される、この手法の先駆けとして、ロンドンでオリンピックが開かれる。それは、想像するだけで最も滑稽な大げさな警備活動だ。

独裁国家の監視者は、この狂人達が何を所有しているかを述べた。
「スキャナー、生物分析IDカード、ナンバープレート、顔認証CCTVシステム、病気追跡システム、新警察コントロールセンター、チェックポイント、これらは全てオリンピックのセキュリティー対策の一部として計画された。」

「さらに、ロンドン市民やオリンピックに来る観光客は、テムズ川に恒久的に配置されるだろう空母を見ることを楽しみにできる。対空ミサイルシステムは空を監視する。無人探査機がスタジアムの上空を飛び回る。」

「RAFタイフーン・ユーロファイター戦闘機、多数のアメリカ国際軍とFBI捜査員、そして、55のドッグチームは、11マイルに及ぶ5,000ボルトの高圧電流フェンスで都市から仕切られるオリンピックゾーンをパトロールする。」

これらは、13,500の軍隊で行われた第二次世界大戦以降のイギリスで、軍と治安部隊の最大の動員数となり、アフガニスタンの戦争より多く、様々なレベルの『警備』に50,000人近くが動員されるだろう。

この考えは、イベントを行って何とか正当化させ先例を作る為、競技者が走り始める時はそこで可能な限りそれを維持し続けることを目的としている。

交通監視員に手渡された3枚のカードは、これから起きようとすることの重要な手がかりだった。

そして今、それはもう起こっている。

アイク翻訳委員会:ひなさくら

関連記事:

コメント:0

コメント欄
個人情報を記憶する

トラックバック:0

この記事へのトラックバックURL
http://www.davidicke.jp/blog/20120422/trackback/
Listed below are links to weblogs that reference
独占者は再考している….来たる戦争の準備を from David Icke in Japan

ブログトップ > ニューズレター | 第四期記事 > 独占者は再考している….来たる戦争の準備を

最近の記事
最近のコメント
  • Loading...
タグ一覧
カテゴリー
アーカイブ
ページ一覧

ページの先頭へ