デーヴィッド・アイク週刊ニューズレター予告編
2013年4月6日土曜日
正気だと思っている・・・
・・・狂った世界について熟考する
今週は私にとって、インド人の語り手兼作家のジッドゥ・クリシュナムルティからのある引用が何度も思い浮かんだ週のひとつだった。「著しく病気にかかった社会にうまく適応するための健康の物差しなどありはしない」。しかし、それこそ私が常に見ているものだ。著しく病気にかかった社会にうまく適応した人々、そしてヘッドラインの中の引用は次のように云う。狂気とは正気でない世界への完全に合理的な適応である、と。
先週あたりに、パオロ・ディ・カーニオというフットボールの監督について英国で流れていた話があった。彼はこの国のマイナーリーグのクラブ、スウィンドン・タウンを監督し続けた元選手だった。しかし、それから彼はプレミアシップでサンダーランドに雇われていたのだが、突如、大きな問題ではなかった、めったに言及されなかったことが国民的な話になった。
ディ・カーニオは二〇〇五年にイタリアのラツィオでプレーしたある試合の間に、国粋主義者の敬礼をして、自分が「国粋主義者であって人種差別主義者ではない」という政治的な見解を明確に述べた。彼は、イタリアの独裁者ベニート・ムッソリーニは「ひどく誤解されている」が「基本的に非常に原則に基づいた道徳的な人間」だったとも云っている。
現在私の世界では、私は非常に彼と意見が合わないが、彼がそうした見解やその影響を誰にも押し付けない限り、彼にはその権利があるし、そうした証拠はまったくない。それらは単に彼の見解であり、彼はフットボールの監督であり、議会に味方したり政治運動を始めたりもしない。
イングランド北東のサンダーランドの監督としてのディ・カーニオの指名についてメディアが荒れているのは、野党労働党党首エド・ミリバンドの兄弟デーヴィッド・ミリバンド非常勤副会長が抗議してクラブから辞任したことが引き金となった。
デーヴィッド・ミリバンドは、フットボール選手で監督のディ・カーニオが自らの所信を政治的に何も実践しなかった、八年前に表明した見解に抗議して辞任した。「原則の男」ミリバンドは、母がナチ時代に本土ヨーロッパに住んでいたが、ユダヤ人でマルクス主義者の家族の一員として少なからず自分がファシズムを憎んでいると声明を出したかったのだ(いずれにしろ彼はアメリカへ移っている)。
ええ、とても原則に基づいている。しかし待ってほしい。これは嘘に基づいて何百万もの一般人を殺したり終身不具にしたアフガニスタンとイラクの侵攻を支援した英国の外務大臣、そしてトニー・ブレアの元側近の担当補佐官と同じデーヴィッド・ミリバンドなのか。これはこれまでに明らかになっているイスラエルによるパレスチナ人に対する大量虐殺に直面して、外務大臣として彼が起きていることを大きく継続的に非難し人目に晒すことができたのに、口にテープを貼り、手をこまねいた、その同じ男なのか。
確かにそうだ。
私の知る限りでは、これまでに誰かに空爆して虐殺することに賛成票を入れたことのないフットボール監督の数年前の見解にまさに公的に抗議して辞任したのと同じデーヴィッド・ミリバンドだ。私はディ・カーニオの見解に同意しないかもしれないが、二人のうちのどちらがファシズムを実行することをしたのか、そして誰がそれ故に世界に対するより大きな脅威なのかを知っている。
しかし、ミリバンドは著しく病気にかかった社会にうまく適応しているので、この甚だしい偽善を少しも見ようとしない。
ミリバンドとその仲間。
【アイク翻訳委員会:司壽】
当記事の本編は後日公開予定です。
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