このニューズレターは著者デーヴィッド・アイクの承認を得て翻訳されたものであり、著作権は著者に帰属します。英語原文に興味がある方は、David Ickeのサイトから購読できます。
デーヴィッド・アイク ニューズレター、2006年1月21日号
なぜパウエルを「コロン(結腸)」と呼ぶのか?
パウエルは典型的な嘘つきだ
みなさん、こんにちは。
私は今週、英国テレビで前米国国務長官コリン《コロン(結腸)》パウエルとの、大変哀れなインタビューを見たが、その中でパウエルは、「大量破壊兵器」が存在しないのではないか、という質問に対し、当惑しきってしどろもどろしていたのに、世界がはっきりとイラクへ侵攻する方向で決まっていた、と述べた。
パウエルは「全米ヒーロー」タイプの一人である、ということは、少なくともそのことの証拠を確かめるまでの数秒間はそうである。パウエルが、実際には嘘つきでイルミナティの仲間であるということは、パンツを穿くよりも早く分かってしまう。
パウエルは、信頼のおける、正直で非常に賢明な慎しい家庭で躾けられ、1991年の湾岸戦争時に統合参謀総長として、米軍の制服組の最高位にまで登り詰め、アメリカン・ドリームの実例とされてきた。パウエルの「正直」で「愚かしいところなど微塵もない」ということが見込まれ、パウエルの腹心、ナンバー2でCIA東南アジアの麻薬密輸業者でもあるリチャード・アーミテージと一緒にブッシュ(息子)の第1期国務長官として政界に接近する前からすでに、大統領に立候補する話さえあった。
だが、本当のところ、パウエルの「正直」というのは、常に論議の余地があった。正直で信頼のおける人物が、父ジョージ・ブッシュの大統領任期中から米軍のトップとして任命されることなどありえない、それは「正直」でないということの決定的な証拠である。お父さん、「誰か、いい子いないかい?」ブッシュは正直者を最初から起用しない。そういうのは邪魔になるのだ。
「ご主人様、お預かりした書類は昨日の夜一字一句まで目を通しました。」
「よしよし、いい子だな、私に何か飲み物でも持って来てくれるか。」
「はい、ご主人さま、只今お持ちします。」
ベトナムにおける悪名高いミライ大虐殺を調査したのは、コリン・パウエルだった。これは、アメリカル師団のメンバーたちが、1968年3月16日に南ベトナムのミライ第4地区の小さな村落に入り込んだ時、何百人もの民間人を拷問して殺害し、無数の女性や少女たちを強姦した。トム・グレンという兵士がミライにおいて自ら関わったおぞましい行為も含めて、在ベトナム米軍司令官クレイトン・エイブラムス大将に実態を報告したが、この兵士の要求は無視されたまま、もみ消されてしまった。
ザ・ニュー・リパブリック紙のある記事によれば、コリン・パウエル少佐は、米国師団本部のG3という活動の副参謀長代行であったが、この要求を調査して、グレンに対する回答案を3日以内に提出するように命じられていた。パウエルの報告は、「特異例」を除けばグレンの報告が真実ではない、と決めつけた。さらに続けて、「この表現についての直接の反論は、アメリカル師団兵士とベトナム一般人の関係は素晴らしい、という事実の中にある」ときた。
ザ・ニュー・リパブリック紙の記事は、トム・グレンの訴えを適切に調査していればミライ大虐殺についての合法的な調査につながったかもしれないと結論づけた。そして他にも「1968年3月19日、トム・グレンと同行し、いまだに誰も罰せられていない、ミケ―(My Khe)で別々に90人を虐殺したある会社の追及に向かうことになりそうだった」と。
ベトナムでのパウエル
だが、パウエルはミライ大虐殺を調査する道を選ばなかった。後になってもう一人の兵士ロン・ライデンアワーが現れ、ある議員に詳細を教えたことで、軍は公式に調査せざるを得なくなり、パウエルの最初の調査が見せかけで、ベトナムの民間人に対しての残虐行為のもみ消しだったことを証明した。
しかし、パウエルは、泥沼にハマっても汚れなく出てくる方法を知っていたので、ライデンアワーの調査中でも、退役軍人会の功績表彰をどうにかこうにか手に入れることができた。彼の軍人としてのキャリアで最初から明らかなことは、テロリズムが罰せられて正義が果たされるのを見ることは、コリン・パウエルの目指す道しるべにはならなかったことだ。
パウエルが米国に帰国したとき、金持ちで、なおかつ有名なイルミナティのスポンサーの後援により、彼のキャリアは急上昇した。それは、ブッシュ一族だけでなく、パウエル自ら「私のゴッドファーザー」とか「私の恩人」と呼んでいた、CIAのナンバー2で、レーガン=ブッシュ政権の国防長官兼国家安全保障顧問で、かつ悪名高いカーライル・グループの会長であったフランク・カールッチである。カールッチはコンゴとタンザニアの指導者たちを暗殺する陰謀を企てたとして、両国から追放されていた。パウエルにとっては、愛すべき、理想の「恩人」であった。
フランク・カールッチ – パウエルの「ゴッドファーザー」兼「恩人」
パウエルは、レーガン=ブッシュ(ブッシュ=レーガン)政権時代に、以前はヘンリー・キッシンジャーやズビグニュー・ブレジンスキーといったただならぬ操縦者たちによって配下に置かれていたイルミナティの重要なポストとなる、国家安全保障顧問に就任した。もう一度言う、国家安全保障顧問というポストからは正直者は締め出されるものなのだが、パウエルはその地位をつかんだのだ。
国防長官キャスパー・ワインバーガーの上級軍事補佐官として、パウエルはグレナダ侵攻と(偽証に基づき行われた)リビア空爆に重要な役目を果たした。米国が彼らの「敵国」イランに兵器を売却し、そしてニカラグアのコントラ・テロリストに秘密資金を援助した時、ワインバーガーとともに、イラン=コントラ事件に関わっていた。いずれの政策も違法であった。
パウエルは1989年のパナマ侵攻を指揮し、父ブッシュのかつての麻薬密輸仲間であり、CIAの名簿にも載っていたマヌエル・ノリエガを追放することができた。いくつもの非常に貧しい地域が攻撃されたので、何千人という民間人が殺された。
1989年12月のブッシュ=パウエルによるパナマ侵攻後のエル・チョリージョ付近の光景
レーガンの初代海軍長官であるジョン・リーマンとの衝突の直後、パウエルはエリートの「集会所」であるボヘミアン・グローブでの演説の内容に従い、少なくとも20万人のイラク人が死んだ1991年の湾岸戦争で米軍の指揮を執った。イラクにおいてパウエルのリーダーシップの下で、民間人の居住地域が標的にされ、徴集兵たちはブルドーザーで壕に生き埋めにされ、40tを超す放射能汚染物質が劣化ウラン弾として砂漠に撒き散らされ、石油精製工場は火を放たれ、何千人という民間人、囚人及び敗走するイラク兵が、悪名高い「死の高速道路」上で冷酷かつ組織的に殺された。
死の高速道路…
… 空からの大量殺戮
「戦争の英雄」コリン・パウエルが関与したこれらきわめて多くの戦争犯罪は、多くの人々に深刻なショックを与えた。そして、パウエルはそうした人々の友人であった。そして、パウエルが国務長官となって、「テロリズムに対する戦い」をまき散らすことを支援しているのである。パウエルは、自身の軍人としてのキャリアを通じて、ただの一度も違法な指令など受けたことがない[アイク注:全くの張ったり]と主張していた。にもかかわらず、イラク大虐殺における彼の軍隊の活動だけでも戦争犯罪の告訴を促さなければならない。
イルミナティの利益に関与するコリン・パウエルの論功行賞は、グレナダ、パナマ、イラク、ハイチ、その他どこでも貧しく無抵抗な人々の国々に侵攻し虐殺したことによるもので、グロテスクである。この男は、ブッシュ父子、チェイニーやその他の連中と同じように自由と正義の説教を垂れながら世界中至る所で組織的に両方とも破壊している。
私は何年もパウエルのすることを見てきたが、この男は黒人の米国人ではなく、極東の眼を持つ極東の男である。
こうしたことすべてが、私を今週のBBCニュースナイト番組のパウエルのインタビューに行きつかせたのであり、このインタビューで、サダムが間違いなく大量破壊兵器を有していて、そうした兵器を使用する計画があると世界に向かって語った時、パウエルは嘘の諜報活動によって「判断を誤った」と我々が信じることを実際期待していた。パウエルさん、あんた嘘つきだよ。あんたのキャリアを通じてずっと嘘つきだったんだよ。あんたの嘘をつく能力はあんたのキャリアのせいだよ。
パウエルはインタビュアーのジェレミー・パックスマンに、パウエル自身が国連に提出したイラクに対する「証拠」は正確なものであったと確信しており、諜報活動の内容の悪さに失望させられた、と語った。嘘つきである。私がその同じ日に私のウェブサイトおよび「時間の輪の物語(『Tales From The Time Loop』、未邦訳)」で詳細にわたって指摘したように、その提示された「証拠」たるや当初からでっち上げだったことがはっきりしている。
パウエルは特別に聡明なわけでもなければ、また正直なわけでもない。彼は宣伝マシンに製造されて売りに出された人造人間である。彼は、ミライで大虐殺があったことを知っていたように、イラクについての嘘は効力がないだろうと知っていた。しかし彼は、イラクの戦力とその意図について世界の人々に対して故意に嘘をつき、長期にわたって計画してきた侵攻を実行し、ゆうに10万人以上のイラクの民間人が殺された。
「うそ、うそ、うそ、うそ、うそ、うそ、うそ、うそ、うそ、うそ、うそ、うそ、うそ、うそ、もうたくさんだよ。」
パウエルは英国や他の国の諜報機関がアメリカと同じように誤った情報を出したと、この問題から逃亡するのにパックスマンを利用したが、これも常習犯的虚偽である。彼は、CIAや英国諜報機関、モサド、その他のトップに行きついたら、このような「個別」の組織は、背後に隠れている共通の司令官に応えるための単一組織である、と分かっている。彼らの意図は同じなので、彼ら全員同じことを言っている。
たとえ彼の言ったことが本当でなかったとしても、自国の国民を何十万人も殺した、そのサダムを追い出すことができたのだからまだ良かったのだ、と主張している。おやまあ、彼らは、他の誰かがそんなことをしたら一般市民の死者を数えるのに、彼らが同じことをしたら計算機をわざと無くすのだ。クルド人のような一般人に対してサダムが使用した化学兵器は、ドナルド・ラムズフェルド(現在国務長官)が1983年、ブッシュ=レーガンの代理でバグダッドを訪れた後、米国企業から供給されたものであったということを、パウエルは知っている。
パックスマンは、自身の会社も含めて名誉あるものとする大部分のメディアのおべっか遣いと比較すれば、パウエルに対してかなり適切に仕事をこなしたが、インタビュアーたちが主流から踏み込んだ検証を行わない限り、こうした者どもを屈服させることはできないだろう。
それでもなお、少なくともパックスマンは、アメリカが囚人を国外に移送して秘かに拷問にかけることに対するニュースピークである「rendition(レンディション:国家間移送)」は、「合法」政策だとパウエルに認めさせた。パウエルにとって、これは単に「合法」というだけではなく、なじみ深いものであった。
(訳注:ニュースピーク=Newspeak:ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に登場する概念で、
言語体系を単純化させ国民の思考を統制するために意識的に構築された言語。)
で、なぜ皆がコリン「コロン(結腸)」と呼ぶかわかりますか。パウエルは大ほら吹きだからさ(he’s so full of shit.)。
無実のブラジル人を英国警察が殺害したことは、
話の全貌が明らかになるにつれて
一段とおぞましいものと判ってきている。
ジェアン・シャルレス・デ・メネゼスさん
警官でありながら、ある人がすでに転倒して動けなくされているのに、その者に8回も発砲し、うち7回は頭を狙って撃ったなら、どこの文明国でも即有罪判決となるだろう。
その代わりに、我々が保持していたのは、組織ぐるみで臆面もないもみ消し工作を行ったロンドン警視庁のトップであった。
この7月に起きた出来事の冷酷でおぞましい実態の全貌は、目撃者の証言がメディアで報道されたことで浮かび上がってきた。目撃者は次のように語った。
「銃弾は最初の数発が3秒ほどの間隔をおいて同じテンポで発射された。そして少し時間がたってから再び同じテンポで数発が撃ち込まれた。」
ここで、このことを少し考えてみよう。
武装などしていない電気技師がその辺を歩いているところを、ストックウェル駅の地下鉄の電車に乗っていた警官から襲撃された。この警官らは、この男性を床に押し倒して動けないようにし、警察の紋章を付けた者が男性の頭を狙って一発ずつ、3秒あるいはもう少し間隔をあけて、計7発発砲した。
このような行為は、公衆の警護にあたる者の仕事ではなく、冷血漢の殺し屋の仕業である。しかも制服を身につけた単なる権力以外なんでもない正義によって保護されている。
アイアン・ブレア卿:私が嘘をついても信頼してください。
ロンドン警視庁の道化師のトップであるアイアン・ブレア卿の努力にもかかわらず、「独立警察苦情委員会(IPCC)」によってある種の調査が行われ、どんな措置を取るにしてもたいしたことない、そんな結果が今週、政府が統制する検察局(Crown Prosecution Service)に提出された。
もし殺人者が起訴されないならば、警察国家がいかに深く根ざしてしまったかが分かるだろう。それは、銃を持った気違いが、冷酷かつ非情なプロの殺し屋のやり口で彼の頭めがけて7回発砲する間、警察は無実の者を攻撃して取り押さえることが可能なことを意味する。
何が起こったのかという最初の警察の現場聞き取りは、ジェアン・シャルレス・デ・メネゼスさんが殺されたときのあらゆる面で証拠を隠滅してしまった。
我々は、うそつきによって支配され、うそつきによって管理されている。
(翻訳:ゴルトしまじろう)
このニューズレターは著者デーヴィッド・アイクの承認を得て翻訳されたものであり、著作権は著者に帰属します。英語原文に興味がある方は、David Ickeのサイトから購読できます。
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